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Channel: JAZZ PIANIST TAKASHI ONO
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捨てる神あれば拾う神あり

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昨晩と言っても、数時間前に丁度一週間の旅から帰ってきました。
5日の昼の便で松山に飛んでから、あっという間だったような長かったような、大きな充実感と一つの喪失感を得て感情が乱高下した一週間でした。

最初の4日間のトリオのライブは日毎に内容が充実してきて、最終日の新居浜では終演後も鳴り止まない拍手にこの日の演奏が受け容れられたことを強く感じました。
こんな強い拍手をいただけたのは初めてでした。
この日は、始まる前から100人を超す人達のそれぞれのお顔がにこやかで、楽しみに待っていて下さったんだと思うと、普段では考えられないくらいリラックスして演奏がスタートしました。
そして皆さんに乗せていただいて、楽しく演奏出来ました。
この拍手をまたいただけるように来年に向けてまた一歩踏み出したいと思います。

ところで、この前日、広島県の安芸高田に向かうため楽器を車に積み込んでいる最中に事務所から電話があり、来年2月一杯で坂本冬美バンドをビーク(解雇)という通達を受けました。
いつかはこの時が来ると、それに備えて準備をしてきたつもりでしたが、現実となるとかなりのショックを受けました。
我々のようなフリーの立場で仕事をしているとそれは仕方の無いことですが、これまでその仕事を中心に大切にやってきたのにという思いと今後のことが交錯してかなり動揺してしまいました。

しかし考えようによっては、これまでのその仕事のスケジュールを最優先してきた縛りから解放されて先の仕事まで自由に決められるようになるのは良いことです。
複雑な思いのまま安芸高田に向かいましたが、演奏があったので深く悩むことにならず救われました。

翌日の新居浜で丁度リハが終わった頃にマシュマロレコードの上不さんから電話があり、とある大きなジャズイベントに紹介しておいた、と云うことでした。
上不さんは、ボブ・ロックウェルのコンサートで僕を使ってくれた際に坂本冬美コンサートのために1日出来ない日があることを告げると、どちらが上だ下だというのは無いから出来る日だけは精一杯やって下さいと仰ってくれたのです。
今回も坂本冬美バンドをクビになることを少し告げたら、経済的には大変だろうけど自分の音楽を一生懸命やって下さいと仰ってくれました。
これで随分と楽になりました。

捨てる神あれば拾う神あり、来年はまた新たな一歩を踏み出すことになりそうです。

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新居浜では父母に参ってきました。

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神戸での4日間の滞在は、リハ〜コンサート〜ライブ@Basin Street〜コンサートでした。
割とゆったりしたスケジュールだったので、宿泊先があるポートアイランドからポートタワーまで歩いてみましたが、これは結構遠かった。

11日は北野坂にあるライブハウスに出演し、関西のミュージシャンとご一緒しました。
新居浜と同じ構成で、10数名の方に聞いていただきました。


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