美空ひばりさんのバックバンドだったひばり＆スカイのメンバーが毎年、年に一度だけ集まって偲ぶ会をやっている。
僕がそのバンドに在籍したのは最後の僅か１年間だけだったので、案内をいただきながらも遠慮があってずっと出席してなかったのだが、一昨年誘われて初めて出た。
大先輩達が楽しそうに昔を懐かしむ様子を見ていいものだなあと思ったのだけど、昨年は残念ながら仕事のために出られなかった。
今年は５月に大阪に長期滞在していたのでその会のことをすっかり忘れていたのだが、直前に案内状に気が付いて急遽出席させていただいた。
先輩ミュージシャンの皆さんが今回も、昔のように深酒するわけでなく和気あいあいと思い出を語り合う姿に希代の歌手を後ろから支えたバンドの誇らしさが感じられた。
チャーリィ脇野さんはそのバンドの最後の指揮者で、かつては小野満さんのバンド（ビーバーズより以前の）でギターを弾いていたと聞いたことがあるから、ひばりさんとの付合いはかなり長かったはずである。
後日、その日に撮ったチャーリィさんとメンバーの皆さんが一緒に写った写真と僕のアルバム（CD)を一緒にお送りしたところ、すぐに電話をいただいてアルバムの感想などを話された。
そして、また今日たくさんの果物を送って下さった。
チャーリィさんの気配りの効いたお人柄がひばりさんが安心して歌える場を作り出していたのだろうとあらためて感じた。
昨今のバンドは、その頃と比べるとバンドメンバー同士の付合いも希薄になった。
その分、ひばり＆スカイには懐かしいバンドの匂いがある。
