先月の大阪では、他に和歌山の溝西さんとその従兄弟の西村さんにもお世話になった。
溝西さんとは、昨年4月に冬美さんのコンサートを和歌山で2日間やった時に、コンサート終了後に遊びに行ったテイクファイブで知合ったのだけど、その後9月の大阪での僕のトリオのライブを聞きに来て下さり、今回は和歌山と大阪でライブを企画して下さった。
大阪は急遽決まったライブで、18日に谷町筋にあるグラバー邸というライブハウスでやることになった。
トリオのベースは冬美さんのバンドで一緒の菅井さん、ドラムは大阪の大ベテランの大森秀斗史さん、それに臼井優子さんというボーカルが加わって、なかなか面白いライブになった。
臼井さんは同じ愛媛県の出身で、今とても精力的に頑張っているガッツのあるボーカルだ。
この先、更に良くなって活躍する人だと思う。
大森さんは、僕が仕事で大阪に来るようになった最初の頃からいろんな人を紹介してくれた人で、彼のおかげで僕は大阪のミュージシャンと交流を持てるようになった。
大森さんは東京で演奏活動していた頃は菅野邦彦トリオでもやっていた人だから、一度聞くと大抵のことは覚えてしまう。なので、ピアノトリオで演奏するとツボを押さえたすごいことを何気なくやってしまうのだ。
この日も大森さんのおかげで楽しい演奏が出来た。
和歌山は、23日にテイクファイブで演奏した。
この日はベースの菅井さんと南海電車で和歌山市に行き、溝西さんと和歌山市駅で落合った後、美味しい魚料理をご馳走になった。
何から何まですみません。
このお店は料理はもちろん、器もとても素敵だった。
写真は鯛めしです。
テイクファイブに到着すると、この日のドラムの野田貢さんがもう既にいらしており、数曲の打ち合わせとリハをして本番となった。
1st
1) Luminescence!
2) Like Someone In Love
3) My Funny Valentine
4) Black Orpheus
5) Moose The Mooche
6) Get Out Of Town
2nd
1) Minor Meeting
2) Danny Boy 〜 Over The Rainbow
3) Dear Old Stockholm
4) Wave (A.C.Jobim)
5) Vocals
6) Take The "A" Train
演目はいつもの僕のレパートリーです。
2ndの後半で溝西さん達が歌って、2人のベーシストなどとのセッションを楽しんだ。
たくさんの人が聞きに来て下さり、和歌山でもいい思い出が出来ました。
さて、大阪で借りていたウィークリーは古い建物でハードボイルドに出てくる安ホテルのようなものだったと前に書いたけど、写真で見ると逆になんだかさっぱりして見える。
ここでコピーしたり練習したりしてレパートリーを増やす予定だったのですが、今回は出歩いてばかりでさっぱり駄目でした。
このマンションの最寄り駅が谷九で、その駅構内に「SUB」というジャズの老舗がある。
Sonny Rollinsが「Nishi」という曲を捧げた、そんなすごいベーシストの西山満さんがなさっていたのだが、亡くなられた後、今はテナーサックスの長谷川朗さんがやっている。
大阪のミュージシャンからもSUBに行くように勧められていたのだが、近くの割にはようやく一度だけ行くことが出来た。
たまたまその日はベースの井上幸祐さんが出演していて、長谷川さんに紹介して下さったので何曲か一緒に演奏させて頂いた。
お二人はもちろん言うまでもなく、遊びに来ていた若いアルトサックスもドラムもお弟子さんのベースもいい演奏をする。
この日も良い一日だった。