「Yaso」君は姫路で開業している医者だ。
知合ったのは僕が22歳の頃で、大学を留年したために新入生で入って来た彼と知合いになれた。
僕はその2年後に上京したので、その後自然に交流が途絶えた。
その彼から2年半ほど前に突然メールをもらった。
僕がこのブログを書いたりHPを作っているので、ネットで検索して連絡をくれたのだ。
医者としてがむしゃらに働いて来た彼に昔を振返る余裕が出来たのかもしれない。
そんなわけで、30数年ぶりに再会することになり、早速その晩には彼の自宅に泊めてもらい、それからはお世話になりっぱなし、先月の大阪でもいろいろと気遣って頂いた。
こちらは再会したときのことを書いた記事。
http://takashiono.blog.so-net.ne.jp/2011-11-14
彼は今、ジャズオルガンを栢本雅子さんに習っている。
ジャズオルガン道に真面目に取り組んでいるのだ。
先月、僕がカルテットで出演したジャズオントップで、その翌日に栢本さんのライブがあったのでyaso君に誘われて聞きに行った。
オルガントリオで聞くMonkのHackensack、バラードのPolka Dots And MoonbeamsなどのBop tune がとても新鮮だった。そして Nica's Dreamは圧巻だった。
栢本さんの真摯な気持ちが演奏から聞き取れた。
また、素敵な演奏をするギターの柴田さんがクロマチックハーモニカも演奏するのだが、New York,New York などとても良かった。
僕も声をかけて頂いて、1曲だけシットインさせていただく。
曲はConfirmation。でもリフを憶えてないのです。
これをやった後、いつもちゃんと憶えなきゃなと思いつつなぜかやらない僕って・・・。
photo by Y.Kurihara
photo by Y.Kurihara
30年前にたった2年間の接点しかなかった僕に人懐っこく声をかけてくれる彼は人情家なんだと思う。
そんな彼を慕って毎日たくさんの患者さんが彼の病院に通うのだろう。
医は仁術だから。
そして、yaso君は自分が若い頃に知ったジャズピアニストと自分のMentorである栢本さんを引き合せたかったんだと思う。
学生の頃は、「オイ、ヤソッ!」って言っていたけど、今は言えないねえ。
たまたま関西には、大学に彼と同級で入って来て今は京都でジャズピアニストとして活躍している河野多映もいる。彼女は学生時代は「タレ」と呼ばれていた。
彼女とは10年以上前に再会して、関西に行くとたまに会ってお互いの演奏を聞き合ったりする。
二人とも大切な友人になった。
yaso君はたまにこのブログを覗いているようだから、「先月はお世話になりました。」